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WordPress簡単インストールしか知らない人必見!初心者向けデータのバックアップ・(2021-02-27)

簡単インストールしか知らない人必見!WordPress初心者向けデータのバックアップ

こんにちは。フクモト学長(@WebcreatorsTips)です。未経験からフリーランス歴17年のWebデザイナーです。スクール運営 10年目になります。
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今回の勉強会は、WordPressの初心者向けにデータのバックアップの方法を一緒に確認しました。

以下は、勉強会全体の流れです。動画は第3部に分かれます。
このページでは第1部の動画を公開、内容をレポートします。

初心者向けWordPress勉強会の流れ

WordPressのバックアップはプラグインを利用される方が多いと思います。

しかし、基本的なデータの構造を理解しないまま、大事なバックアップをプラグインに頼るのは少し不安ですよね。

このページの動画と勉強会レポートでは、WordPress初心者がプラグインを利用してバックアップを取る前に知っておきたいWordPressの仕組みやデータの構造を、わかりやすく説明しています。

これを理解した後に、プラグインでのバックアップ方法に移ると、そのプラグインでの設定項目は、実際にはWordPressのどのデータと結びついているかという理解がとても深まります。

できるだけ、専門用語を使わず、ゆっくり、ひとつひとつ説明していますので、理解を深めるのにお役立ていただけると嬉しいです。

【第1部】動画(37分 50秒)

  • なぜ、バックアップが必要か?WordPressで起こりうるリスク
  • WordPressが表示される仕組みとデータベースの関係
  • WordPress本体のファイル構造と各ファイルの役割・手動バックアップ

※一般公開版の動画では、データベースやFTP画面など大事な情報には、 どうしても「ぼかし」がかかってしまいます。
その部分は、このページ下に画面キャプチャと合わせてレポートを書いていますので、そちらも合わせてご覧ください。

  • 本編動画は合計2時間の勉強会です。
スクール会員になると、この収録動画(本編 約2時間)をいつでも閲覧でき、質問・添削・サポートできます。
※過去の勉強会動画もすべて閲覧できます。

なぜWordPressデータのバックアップが必要か?

WordPressはインターネット上でコンテンツを管理するシステム(=CMS)です。
とても多くの機能が組みあわさって動いているので、ちょっとしたことで想定外のエラーや不具合が起こります。

機能のかけ違いが起こると、データが壊れる、Webサイトが表示されない、動かないなどのトラブルになります。

そういった事態に備えて、いつでも正常な状態に戻せるよう、定期的なバックアップが必要なのです。

WordPressではどんな時にトラブルや不都合がおきるか?

主な項目を挙げますと

  1. テーマのカスタマイズ時のミス
    コードの記述ミスや必要なタグを削除してしまったなど
  2. プラグインの更新により起こる不都合
  3. WordPress本体の更新(マイナーアップデート=自動的に実行される)により起こる不都合
  4. レンタルサーバー障害などでデータが消失するリスク
  5. 外部からの悪意ある攻撃

1 ・2に関しては、作業を行う前に手動でバックアップを取ることで回避できます。
しかし、3 ・4 ・5の問題は、私たちの作業状況に関係なく、いつ起きるか予測できないトラブルです。

WordPressのどのデータをバックアップするのか?

この話の前にWordPressの仕組みとWordPressデータの構造を理解する必要があります。

WordPressの仕組み

私たちがWordPressの中で記事を投稿したり、何かを設定した情報はデータベースの中に保存されます。
それがMySQL(マイ・エスキューエル)というデータベースシステムです。

MySQLはWordPressに限らず多くのシステムの現場で採用されています。

MySQLとは?

データの保管、更新、削除、検索などができるデータベースシステムのこと。

データベースの中身は、身近なところではエクセルの表のようになっていて、一定の形式でデータが整理されています。

WordPressでWebページが表示される流れ

WordPressの仕組みやデータの構造

ユーザーがブラウザ上で「このページを見たい」とアクセスしたり、Webページ内のリンクをクリックするとWordPressがこれに反応して、PHPが動作し、「このリンク先はこのカテゴリのこの記事」というようにデータベースにその情報を取りに行きます。

WordPressは取り出したデータをテーマを経由し、Webページを表示します。

このように、WordPressは「データベースに収められたデータ」と「目に見えているデザインや画像データ」とを切り分けてデータを管理しています。

バックアップをとるということは

データベース」と「見た目のデータ」という2種類のデータのバックアップを取る、という風に考えると覚えやすいです。

必要なデータは2種類!

初心者の方は、まずは「この2種類のデータを守るのだ」というように理解を深めていくと、難解なことにも取り組みやすくなります。

そして、わからないことが出てきたら「これはどんな意味を持つデータだろう」と調べていくことで、WordPressの知識の引き出しが増え、次に次にレベルアップしていくことができます。

データがある場所を覚えよう。

データベースに収められたデータどこにある?

WordPressは、前述のようにMySQL(マイ・エスキューエル)というデータベースシステムを利用しています。

先ほどエクセルの表のようなものと書きましたが、それはどこで確認できるのか?

それには、phpMyAdmin(ピーエイチピー・マイ・アドミン)というデータベースに接続するためのツールを利用します。

phpMyAdminとは?

MySQL(マイ・エスキューエル)というデータベースシステムをWebブラウザから管理できるツール

一般的なレンタルサーバーでは初期状態でphpMyAdminが導入されていて、サーバーの管理画面からアクセスすることができます。

エックスサーバーのサーバーパネルからphpMyAdminへログインできる

phpMyAdminへは、データベースユーザー名、データベースパスワードでログインします。

phpMyAdminへのログイン画面

この情報は、Wordpressをインストールするためにデータベースを作成する際に自分で決めるものです。
WordPressのクイック(簡単)インストールでは自動で作成される場合もあります。

データベースユーザー名、データベースパスワードがわからなくなっちゃった!という場合は、WordPress本体の中のwp-config.phpの中に書いてありますよ。

phpMyAdminにログインすると、データベースの中はこんな感じになっていて、WordPressをインストールしてから今日までWordPressで設定した項目や投稿データなどすべてがここに保存されています。

phpMyAdminにログインしたところ。データベースのバックアップは「エクスポート」復元は「インポート」

データのエクスポートをすると「.sql」という拡張子のファイルがダウンロードされます。
これがデータベースのバックアップファイルです。

復元はこの.sqlファイルをインポートすることで、問題が起きたWordPressを復元することができます。

見た目のデータはどこにある?

この見た目のデータは、レンタルサーバー上にありますので、FTPツールでサーバーに接続し、データをダウンロードすることでバックアップをとることができます。

FTPツールとは?

サーバーとパソコンとの間でデータのやり取りができるツールです。
「FFFTP(エフ・エフ・エフティピー)」「 FileZilla(ファイルジラ)」「 WinSCP(ウィンエスシーピー)」などがよく利用されています。

最近は、ほとんどのレンタルサーバーでクイック(簡単)インストールの機能があり、画面に従って進めるだけでWoprdPressがインストールができてしまうので、WordPress本体のデータとは何か?という人も多いと思います。

WordPress本体のデータはどこから入手できる?

手動でインストールする場合は、WordPress本体はWordPress公式サイトからダウンロードできます。

ダウンロード | WordPress.org 日本語

手動でインストールしても、クイックインストールしても、結局は同じ。
サーバー上の指定した場所にWordPressをインストールすると、このような構成になってます。

WordPress本体のデータ

WordPress本体のデータとはWordPressを動かすためのプログラムが記述されたファイル群。
コアファイルという呼び方もされます。

管理画面からWordPressの更新(アップデート)をすると、このWordPress本体のデータが書き換えられます。
状況によっては、このWordPress本体ごとダウンロードしてバックアップを取る場合もあります。

このWordPress本体の中に保存されている見た目に関するデータはwp-contentフォルダの中にあるplugin(プラグイン)theme(テーマ)uploads(メディア内のデータ)です。

Wordpress本体の中に保存されている見た目に関するデータは「wp-contentフォルダ」の中にあるplugin(プラグイン)・theme(テーマ)・uploads(メディア内のデータ)

通常はこの3つのフォルダをローカルにダウンロードしてバックアップをとります。
元に戻すには上書きアップロードをします。

まとめ

データベースのバックアップ
見た目のバックアップ
  • PhPMyAdominからデータをエクスポートする。(復元はインポート)
  • そのファイルの拡張子は.sqlである。
  • FTP接続してWordPress本体またはwp-contentフォルダ内のplugin(プラグイン)theme(テーマ)uploads(メディア内のデータ)をダウンロードする。

このバックアップデータがあれば、いつでもデータの復元ができます。

本編紹介

【第2部】プラグインを利用したバックアップ・復元・プラグイン比較

  • UpdraftPlus(アップドラフトプラス)プラグイン
  • 定期的な自動バックアップ(Googleドライブへの保存)
  • 復元
  • ブラグイン比較

【第3部】質疑応答

バックアップの他にも、超初心者ならではのWordPressに関する質問からWordPressの実務で気をつける点なども飛び交う充実した勉強会となりました。

  • バックアップ実行をアクセスが少ない時間帯を選ぶのはなぜか?
  • 不都合が起こった際、どのバックアップデータを復元したらよいか不明な場合、どう対処すればよいか?
  • 管理画面にログインできない状況では、どんな不都合が考えられるか?
  • 管理画面に入らずにプラグインを無効にする方法
  • 復元の際に気をつけること・テスト環境
  • wp-config.phpのセキュリティについて・パーミッションの変更方法
  • お客様に納品する際、バックアップの説明はどこまですればよいか?
  • ずるして簡単にできるバックアップの話
  • WordPressはHTMLやCSSの知識がなくてもできると聞くが、実際はどうなのか?
  • WordPressのスキルレベルに合わせたサービス提供とは?
  • 実際に自分で一からWordPressサイトを作成する効率的な流れは?
  • サーバー、ドメイン、FTPの知識はどの程度求められるか?
  • エックスサーバーの自動バックアップについての確認

参加者の感想

めっちゃわかりやすかったです。

データのことがよくわかっておらず、バックアップすること自体に恐怖心があったのですが、自分でもできそうだと感じました。

WordPressは始めたばかりです。

バックアップのことは全く知識がなかったので、一から教えていただいて、とてもよくわかりました。

自分でもできそうな気がしてきました。

WordPressの全体像が見えたのと、どのファイルのバックアップを取る必要があるかがわかったので、自分でもできそうな気がしてきました。
トラブルの際、復元時はドキドキしそうです。

知識を深めるに手動に挑戦していきます。

WordPressを知るには、自動インストールに頼らず、手動でインストールして検証していくことが大事ですね。
普段、サーバー側が自動でやってくれるところを、今回は赤裸々に中を見ることができてよかったです。
自分で数をこなしていくことが大事ですね。
これからは手動での挑戦もしていきたいと思います。

WordPresを進めていこうと思えるきっかけになりました。

勉強会に最初から最後まで参加したのは初めてだったのですが、参加したことでやる気が出てきました。
止まってたことも、進めていこうと思えるきっかけになりました。

WordPressの使い方を自分自身に落とし込んでいきたいです。

今回のサーバーの話もすごく勉強になりました。
ようやくWordPress講座の受講が一通りおわったので、WordPressの使い方を自分自身に落とし込んで、カスタマイズできるような使い方をしていきたいと思いました。

得意とするジャンルでWordPressサイトを作ってみたいと思います。

自分が何を目指しているかが全然わかっていないので、そこを考えながら勉強を進めていきたい。
どれか自分が得意とするジャンルでWordPressサイトを作ってみたいと思います。

WordPressを覚えることに、いっぱい、いっぱいになっていました。

作る作業ばかりでバックアップまで頭が言っていなかっいたので、運用の部分でもバックアップにも真剣に向き合う必要がある。

手を動かさないとサーバーは本当の理解につながらないですね。

実際に自分でやってみないとわからない部分がたくさんあるなと思いました。
手を動かさないとサーバーは本当の理解につながらないですね。バックアップして復元しないといけない状況に陥ったことがないので、こういった勉強会は役に立ちそうです。

立ち位置を決めることが大切と気づかされました。

スキルを上げれば良いという話ではないんだと気付かされました。
まずは、持っているスキルで人様に貢献できればマルなのかなと。
立ち位置を決めることが大切と気づかされました。

WordPressのバックアップ経験がなかったので勉強なりました!

そもそもWordPressのバックアップをしてこなかったので勉強なりました!
あと、サーバー引っ越ししようと思っていたので、早速データDLしてみたいと思います。

手順がわかれば簡単にできそうです。

WordPressのバックアップは、いつもプラグインに頼っていて、手動は怖いなと思ってましたが、手順がわかれば簡単にできそうです。

説明を伺って安心できました。

手動でやってきました。
最近プラグインを使ってもみましたが、どれほどか信頼しきれていなかったですが説明を伺って安心できました。
これからもバックアップ、色々な手法試やってみます。

  • 本編動画は合計2時間の勉強会です。
スクール会員になると、この収録動画(本編 約2時間)をいつでも閲覧でき、質問・添削・サポートできます。
※過去の勉強会動画もすべて閲覧できます。
Webクリエイターズスクール 学長 フクモトトモコ

【Webクリエイターズスクール】
学長 福本 智子

Webもデザインも未経験からいきなりフリーランス歴16年。
『仕事は自分で創りだす』をモットーに生きてきた50代。
WordPress・Webマーケティングが得意。

独学・Webスクールを卒業したのに仕事に繋げられない学習迷子さん、在宅・フリーランス希望の人を対象に「マーケティング理論に基づいた、じぶん事業計画」をお伝えしてサポートしています。

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