事業計画を立てるのに理念やビジョンは欠かせないものです。
では、その理念、ビジョンとはどういう意味を持ち、どのように生まれるものなのでしょう。
その部分を紐解いて、私たちも理念やビションを掲げ、フリーランスとして、じぶんの事業を研ぎ澄ましていきましょう。
理念はビジネスの軸足になりますので、ここが決まると戦略や戦術も立てやすくなります。
軸足はバスケットボールのピボットをイメージするとわかりやすいかもしれません。
ピボットとは、回転軸という意味を持ち、片足を軸として固定し、もう片方の足を動かすこと。
ビジネスでは事業の方向転換をする意味で使われる用語です。
理念とビジネスモデルの関係
下図は、ゼロから作るビジネスモデル(東洋経済新報社)を参考にさせていただき、フリーランスに落とし込んで作図したものです。

軸となる理念がしっかりしていれば、ミッションが決まり、ビジョンや目標が設定され、戦略、戦術、じぶん自分事業計画、ビジネスモデルのPDCAを回す行動に一貫性が出てくるんですね。
やみくもに進めるよりも、ずっと精神的に安定します。
では、改めて、理念とはどういうものなのでしょうか?
理念とは
理念とは、変わることのない、大切にしたい価値観のこと。
それを学び始めたのは、なぜか?
フリーランスとなり、その事業を行いたいのは、なぜか?
その答えには、これまでの人生で育ってきた想いが反映されるでしょう。
理念は「いつまでに達成する」というよりは、常に変わらずあるものになります。
理念が定まればビジョンや目標も見えてきます。
逆に理念がないと軸のぶれた事業計画になってしまいます。
ビジョンとは
ビジョンとは、将来、実現したい理想の姿。
目標とは、ビジョンを実現するために設定するもの。
あるべき姿が見えてこれば戦略も立てやすくなります。
理念はどこで生まれるもの?
理念はじぶんの中にあります。
例えば、フクモトの活動の根本は
「じぶんの力で仕事(=人生)をつくる」にあります。
〜10代
4人兄弟の2番目、長女として生まれ、
両親共働きで、厳しいおばあちゃんに育てられた。
両親が離婚。がんばる母の姿を見てきた。
20代
スタイリスト時代は昭和の過酷な下積み。
22歳で独立。フリーランスのスタイリストになる。
30代
夫婦でと8年間、飲食店を営む。個人経営の難しさを知る。
40代
未経験でフリーランスとしてWeb制作を始める。
(どうしても子供が学校から帰った時、家にいたかった)
そんな時間を過ごす中で、いつも「じぶんで上手くいくように何とかする」が普通だったんですね。
けっして、生い立ちや環境のせいにしているわけでなく、客観的に振り返れば、その経験が「じぶんの力で仕事(=人生)をつくる」に繋がっているんだと思います。
おかげさまで、少々の困難は何とも思わず生きています。
ここにWebの知識という味方が加わり、60代以降も豊かに暮らす、人生の土台となっていると思います。
だから、理念というものは、生きてきた時間の中で生まれてくる。
誰の中にもあるものだと思うんです。
浮かばないという人は、気づいていないか、言語化できていないだけなのかもしれません。
あなたの理念はどんなことですか?
自分自身に向き合い、理念を導き出して、ビジョンや目標を見出し、戦略、戦術を磨いて、じぶんの事業計画を作っていきましょう。
理念は企業だけのものじゃないんですね。
では、個人で、その理念をどのように掲げていけばよいのでしょう。
理念の掲げ方
理念は社会に向けて知らせていくもの。
理念の掲げ方は「こうでなければいけない」というものはありません。
その人の根本は変わらないものなので、それを伝える言葉選びや表現が、時代により少々変わっていっても大丈夫。
私も成長し続けている企業の理念の掲げ方を研究して、少しづつ表現を変えたりしています。
それでも、理念があれば、ビジョンや目標、全ての活動に一貫性がでてきます。
ここで有名企業の理念を挙げてみます。
Googleの理念は
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
Googleについてより引用
Adobeの理念は
人の創造性を解放し、自由な発想をカタチにすることで、
Aアドビのクリエイティブ・デジタルトランスフォーメーションより引用
課題解決の向こうにあたらしい明日を創りだす。
WordPressの理念(一部抜粋)
すぐに、そのまま使えること
優れたソフトウェアは、ほとんど設定をしなくても動作するべきです。WordPress は、5分以上時間をかけずに始められ、完全に機能が利用できるように設計されています。WordPress の基本機能を使うために悪戦苦闘するのは理想的ではありません。私たちは、すべてのリリースが必ずこの理念を守って作られるよう努力しています。セットアップ中には最低限の技術的情報のみを尋ねるようにし、それらについてはしっかり説明するようにしています。
理念 | WordPress.org 日本語 より引用
このように、はっきりとした理念が軸となり、多くのユーザーに支持され、成長し続けられるのですね。
個人で活動するわたしたちも見習っていきたいものです。
これを機会に、あなたの理念を導きだし、Webサイトやブログのプロフィールページなどに掲げてみてくださいね。
きっと、じぶんの事業の方向性が拓けてくると思います。
最後にフクモトの理念も紹介させていただきます。