この先30年の人生、知らないより、知っていた方が情報に振り回されずに済むであろう「メタバース」について。
中高年の方にも説明できる程度の知識がつきましたのでアウトプットします。
下記のセミナーレポートになります。
マーケティング・リサーチ会社 クロス・マーケティング実施のセミナーです。
生活者からみた「メタバース」の現在地
~データから読み解く浸透度・実態・展望~
セミナー概要は次の通りです。
今まで、「メタバース」は「どのようなビジネスになりうるか」「どのような技術を元にしているのか」「将来はどのようなものになりうるか」といったビジネス的観点や技術的視点、もしくは未来を語るためのツールとしては語られてきました。しかし、現実のプラットフォームやサービスに落としこむ際には「一般生活者」の視点を欠かすことはできません。
今回のウェビナーでは今年8月に行った自主調査データをもとに、メタバースの認知や関心、利用実態、始める際の障壁といった各要素を明らかにしていき、皆様のビジネスに貢献する「生活者起点」のメタバース理解をお届けいたします。
1. 「メタバース」の定義の多様性と曖昧性
クロス・マーケティングセミナー案内ページより
2. 生活者の「メタバース」理解
3. 「メタバース」の浸透度と現状の利用実態
4. 「メタバース」の現イメージと将来への期待
メタバースについて、投資家の観点、技術者の観点、トレンドの観点からの話、海外の成功事例、日本との比較、調査結果の読み解き(傾向やニーズ)、今後、企業はどのように参入するべきなのかといったところまで網羅された、1時間のセミナーを2回視聴しました。
1回目はざっと。
2回目はメモを取りながら。
で、やっと頭の中が整理され、どこの部分を切り取り、アウトプットするかをピックアップしました。
私も含め、メタバース初心者がこの部分を知ることで、これからもっと興味を持ってメタバースを眺め、関わっていけるのではないかと思います。
セミナー参加の理由
メタバースは一部の限られた人が楽しむ世界である気もするし、SNSやスマホのように知らない間に当たり前に持つものになっている世界かもしれない。
この記事を書いている時点で55歳。
この先30年の人生を
自分のペースを崩さず楽しみ、かつ、お金を稼ぐために知っておいた方が得な情報
という感覚は持っていました。
新聞やニュースでメタバースいう言葉を見かけて、サラッと読む程度でしたが、セミナータイトルにある「生活者」「現在地」というキーワードに捉まれ、これなら自分に近い場所からメタバースについて知識を得られると感じ参加してみることにしました。
メタバースについて学べたことは3つ
学び 1:メタバースとは何か?

メタバースとは「コンピューターの中に作られた仮想空間と関連するサービス」のこと。
クロスマーケティングの資料 によるとメタバースとは
【メタバース】とは・・・
「メタ(meta)」は「超越した」「高次の」、「バース」は「ユニバース(universe/宇宙)」という意味で、この二つを組み合わせた造語です。
インターネット上の仮想空間自体と、そこで人とのコミュニケーションや、ゲームや、経済活動を行うサービス・プロダクト全般を指します。【メタバース】では・・・
アバターと呼ばれる自分の分身を介し仮想空間に入ることができ、ゲームで遊んだり、
自分のオリジナルコンテンツを作ったり、バーチャルの買い物をしたり、集まってミーティングを行ったり、チャット・ボイスチャットをしながら遊んだりなど、インターネット上の空間で楽しむことができます。
とのことですが、決定的な「メタバースとは何か」という答えはないようです。
答えはないのに市場は拡大傾向。
2021年度の国内メタバース市場規模は744億円。
(矢野経済研究所予測より)
2026年度には1兆円を超えると予測されおり、急速に市場が拡大していくことは間違いなさそうです。
メタバースに関連するワードとして次のようなものが挙げられていました。
仮想というワードが目立ちます。

そんなメタバースの入口はどこにあるのでしょうか?
学び 2 :メタバースの入り口はどこにあるのか?
ドラえもんに出てくる、のび太くんの机の引き出しから未来の世界へ行くというような「入口はここ」という限定された場所はありません。
セミナーでは、次の4つのカテゴリを基に、それぞれのサービス群に関わることで形を変えながら混ざり合い、結果それがメタバースという何かに巻き込まれていくというイメージの話をされていました。

- メタバース要素を持つゲーム
- オンラインアバターコミュニティ
- 仮想通貨・NFT
- VR機器

あつまれどうぶつの森やPlayStation VR、LINEプレイの利用など、すでにメタバース的な要素で遊んだり、ビットコインなどの仮想通貨を所有していたりという人も多いと思います。
人は何に価値を感じて仮想的な世界に興味をひかれるのでしょう?
そこで生まれる価値は何か、キーワードでピックアップすると次のような感じになります。
学び 3 :メタバースは人間にとってどのような価値が生まれる世界か?
価値としてのキーワードは「人とのつながり」「自己表現」が挙げられます。
メタバースでは、自宅や職場・学校ではない、くつろぐことができる第三の場所(=サードプレイス)に実際にいる感覚で、興味が合う人と繋がり、自分を表現するコンテンツを生み出す活動ができると言われています。

このようなコンテンツを利用することにより、「人とのつながり」と「自己表現」を可能にする場所がメタバースとして期待されるようです。
Z世代(15歳から25歳)と言われる若い人たちにとっては、仮想の世界に入り込み、気に入ったアバターを着て、自由に遊び、買い物をし、お金を稼ぎ、創作や発信活動などが当たり前になるのでしょう。
この記事は下記のセミナー内容、資料を参考に書かせていただきました。
生活者からみた「メタバース」の現在地
~データから読み解く浸透度・実態・展望
(マーケティング・リサーチ会社 クロス・マーケティング)
メタバースに関する調査(2022年)実態編
メタバースに関する調査(2022年)浸透状況編
メタバース時代に人生を楽しめる人の特徴
プログラミングや仮想空間上でのコミュニケーション、課金アイデアなど、これまでの常識にはないスキルを持つ人が活躍する世界になっていくのかなと思います。
そのような世の中で人生を楽しめる強い人は、仮想世界も現実世界も関係なく、
自分は何者か?
何をすべきか?
何がしたいのか?
について頭の中で整理されている。
そんな自分軸を持つ人であると私は考えています。
編集後記
メタバースとは離れますが、調査結果から事実を読み解き、言葉にするということ。
これにはスキルや経験が必要です。
プロ中のプロである調査会社のセミナーには、その部分の技が詰まっており、とても勉強になりました。
強みというものは「強みを作るために〇〇を勉強しよう」ではなく、興味があることに関わる中でできあがっていくものかもしれません。
フリーランスの強みの見つけ方についてはこちらにまとめています。
せっかくインターネットがあり、無料で質のよい情報がある。
本気で自分の強みを見つけたい、と思えば、題材はいくらでもあるということですね。
そして、インプットだけでなく、アウトプットまですることが重要だと思います。