誰もが浅く広く学び、Webデザイナーが増え続ける現実。
オンラインスクールが乱立し、インターネットで簡単にWebデザインの学習ができるようになりました。
それなりのレベルのデザインやWeb制作ができる人はわんさか。
これからも、できる人が増え続けることは容易に予想できます。
このWebデザイナー業界で、どうやって自分の色を打ち出してお金を稼いでいけばよいのか?
ライバルとの差別化のために自分の強みをアピールしていこう・・・と思っても、その強みが見つからず諦めているフリーランスのWebデザイナーは多いのではないでしょうか?
さっさと自分の強みを見つけ、SNSでアピールして仕事に繋げていける人はよいですが、私も含め、凡人は、そうは上手くいきません。
特に40代、50代のWebデザイナーは、若い人の活躍ばかり目に入ると、勇気を持って自分の強みと言えるものを打ち出していくのも気が引けてしまいがちです。
そもそも強みとはなんでしょうか?
とても曖昧な言葉ですね。
日本国語大辞典によると、強みとは
- つよい様子。
- 頼りになる点。
とあります。
1は他者から見た様子、2は他者から見て頼りになるかどうか、となっており、どちらも自分目線ではなく、他者からの視点になっています。
そう、強みというのは自分一人で考えるのではなく、他者との関わりの中から見出していくものという前提に立つと、曖昧な部分が紐解けてきそうです。
そこで、他者との関わりという切り口で、自分の強みについて分析できる質問を用意しました。
過去の自分について、感情を切り離して振り返る。
現在の自分について、先入観をなくして、鳥になったつもりで自分自身を俯瞰する。
そんな意識で取り組んでみてください。
あなたの強みを引き出すきっかけが見つかるはずです。
凡人が自分の強みを引き出す 7つの質問
強みを作り出す3つのポイント
1 選択と行動
7つの質問から出てきた答えは「強みの素」です。
この中から使えそうな言葉や表現をピックアップして、ポートフォリオのプロフィールやアピール文、肩書きやキャッチコピー、サービスのコンセプトなどに差し込んでいきましょう。
プロフィールの書き方はこちらにまとめています。
この時点で「これが強み」という結論を出そうとすると、何もできなくなります。
自己分析で考えるのは最小限にして、行動に移行しましょう。
このスピードが早い人ほど、改善点も早く見つかるので、結果につなげるのも早いです。
行動に移さないことには、その強みが受け入れられるものなのかもわかりませんよね。
2 強みを作り上げていくには
営業活動をしながら、他者と関わっていく中で気づくことも、たくさんあると思います。
これかなと言える強みを作り上げていくには、アピール方法やアピールする場所を工夫しながら継続することが重要です。
3 立ち位置に答えは隠れている
特に7つ目の質問の「立ち位置(ポジション)」は重要視したいポイントです。
人それぞれ、力を発揮できる場所を持っていると思います。
仕事の流れの中でどの立ち位置が得意か?
どのゾーンなら自分の力を発揮しやすいか?
からも、自分の強みに気づけるものです。
さて、みなさんはどんな立ち位置が出てきましたか?
この立ち位置に視点を置くと、自分が輝けそうな場所も見えてくると思います。
自分に足りない部分を穴埋めできる人と関わることでチャンスが生まれます。
選ばれるようにするには?
強みを利用して選ばれるシーンとして2種類が考えられます。
制作、外注パートナーとしての場合
即戦力が必要とされるので、あなたの強みそのものが選ばれる要素となります。
直接仕事を受注する場合
あなたの強みは、お客さまに興味を持ってもらうための要素と捉えましょう。
お客さまは、あなたの強み自体に価値を感じるわけではなく、どうやって問題解決をしてくれるか、にお金を払います。
だから「私の強みは○○です。ぜひお任せください。」という自分目線の訴求では振り向かれません。
最終的に、その強みでどうやってお客様の問題解決を提供できるかを伝える工夫が必要です。
そのために有効とされているフレームワークに3C分析などがあります。
このフレームワークについては、別記事で紹介したいと思います。
まとめ
人と関わって、話をした時、裏切られた時、手伝った時、感謝された時、比べた時、自分が見える。
相対的に自分の位置を知ることができる。
自分一人の頭で考えず、他者との関わりを利用して「自分を知る座標」にしていきましょう。